生物くんと、私。
生物くん。

生物くんにきいてほしいことがたくさんあるよ。

「そうだ、生物く…」

「俺さ、ずっと思ってたんだけどさ」

「…なに?」

生物くんが話を割り込んでくるなんて。

いつも、私が話してると優しく聞いてくれるのに。

「お前、いつまでここにいる気なの?」

「………え?」

一瞬。

何を言ってるのか分からなかった。

「俺はさ、お前が泣くから話を聞いてやってたんだ。それなのにお前、解決したあともそうやってベラベラベラと。俺はロボットじゃない。感情がある。面倒くさいと感じれば面倒くさいし、うざいと感じればウザイんだよ。」

「せ…生物くん…?」

「はっきりいってやるよ。うざい、お前。」

「え…」

「ここは、俺の場所だ。生物くん生物くんって言われてムカつくんだよ。イライラする。もう、ここへは来るな。」

「何言ってんの、私…!生物くんがいなきゃ…!」

「俺はお前のはけ口じゃない。」

いつの間にか。

無意識に。

生物くんを傷つけてたんだ。

あんなに優しかった生物くんが。

こんなことを言うなんて。

「や…やだよ、生物くん…!」

「ほんと女ってうぜぇ。泣けばいいとでも思ってんのかよ。…消えろ。」

「生物くん…!」

「消えろよ!!!!!」

パタン。と。

生物くんの心の扉が閉じた気がした。

よく考えてみたら、私。

生物くんのこと、何も知らない。

でも。

『お前じゃない。』

そう。

生物くんが言った。

生物くんの心がそう言った。

ダメだ。

頭が追いつかない。

1度、整理しよう。

ここに。

また、放課後。
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