生物くんと、私。
「文化祭の出し物について決めます」
学級委員の子が文化祭について仕切り出す。
そう言えばもうすぐ文化祭の準備が始まるのか。
私は別に、何でもいいんだけどなぁ。
基本、面倒くさいことはパスなんだよね。
席が離れているハルとアイコンタクトを取り、どれも嫌だ、と伝える。
ハルも同意らしい。
「プラネタリウムなんてどう?」
「メイド喫茶!」
「縁日!」
バカなの、面倒くさいことばっかりじゃない。
それに、縁日なんてお客さん全然来ないよ、きっと。
「いいんじゃない?縁日」
ー。
長谷川くんのその一言で私の考えは90°変わる。
「いいと思う!」
私も手を挙げて賛成してみた。
だって、長谷川くんが賛成してて私が反対するとでも思う?
ハルを見ると呆れた顔でこっちを見ていた。
えへ、仕方ないじゃん?
私こういう性格だし。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほんっと面倒くさいことになった!」
文化祭について決め終わってから今はもうお昼休みになったって言うのにまだブツブツ文句を言ってるハル。
お外気持ちいいよって言ったのに日に焼けるからやだ。ってハルからダメ出しをもらったから結局お昼は教室で食べることにした。
「いいじゃない、縁日楽しいよ、きっと」
「かー、腹立つ。意見変えんな」
「変えてないよ、気が変わっただけ」
「それが変わったっていってんの」
ハルが怒ってるなんて珍しいんだけど。
今日ハルが怒ってるのはそれだけじゃないみたい。
「なんっで私が着付け係なの!」
今回、縁日にちなんで皆で浴衣を着ることになった。
ハルの実家は美容院でハルも手先が器用だったり家の仕事をしていて一通りできるだろうということで着付け係に選ばれた。
「がんばれ」
「代わってよ!」
「や、無理だし、私フランクフルトで手一杯だから」
「てめぇ、ケチャップをかける係じゃねえか、簡単だろ」
「いや、私にとっては重労働」
ぎゃんぎゃん。
私たちの声がミンミンと鳴くセミのように響く。
ハルの席でご飯を食べると特典がついてくる。
ハルの席の斜め後ろでお友達の席で長谷川くんがご飯を食べる。
こんな幸せなことは無い。
「高野、それとこれ、変えて!」
「ん?どれ?」
長谷川くんが私のお弁当の中の春巻きと自分のお弁当のハンバーグを指差している。
「変えるの?」
「変えて!」
こういうことはよくある。
きっと彼にとったらどうってことない行動なんだろうけどいちいち反応してしまう私はどうかしてるのか?
えー、と言いながら春巻きを渡す。
サンキュー!と笑顔で微笑みハンバーグを掴み私の口に入れた。
「モガッ!?」
「ありがとな、春巻きすげえ好きなんだ」
…一体何が起こったの。
長谷川くんが私に世でゆうアーンとやらをしてくれたってこと?
長谷川くんのお箸で。
いつもはお弁当のフタに乗せるだけなのに?
長谷川くん家のハンバーグを?
しかも、すげえ好きって。
いや、春巻きに対してだけど。
喜ぶところじゃないかもしれないけど。
これは…
ほんとに嬉しい、今日はほんとにいい日、お外で食べなくてよかった!
学級委員の子が文化祭について仕切り出す。
そう言えばもうすぐ文化祭の準備が始まるのか。
私は別に、何でもいいんだけどなぁ。
基本、面倒くさいことはパスなんだよね。
席が離れているハルとアイコンタクトを取り、どれも嫌だ、と伝える。
ハルも同意らしい。
「プラネタリウムなんてどう?」
「メイド喫茶!」
「縁日!」
バカなの、面倒くさいことばっかりじゃない。
それに、縁日なんてお客さん全然来ないよ、きっと。
「いいんじゃない?縁日」
ー。
長谷川くんのその一言で私の考えは90°変わる。
「いいと思う!」
私も手を挙げて賛成してみた。
だって、長谷川くんが賛成してて私が反対するとでも思う?
ハルを見ると呆れた顔でこっちを見ていた。
えへ、仕方ないじゃん?
私こういう性格だし。
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「ほんっと面倒くさいことになった!」
文化祭について決め終わってから今はもうお昼休みになったって言うのにまだブツブツ文句を言ってるハル。
お外気持ちいいよって言ったのに日に焼けるからやだ。ってハルからダメ出しをもらったから結局お昼は教室で食べることにした。
「いいじゃない、縁日楽しいよ、きっと」
「かー、腹立つ。意見変えんな」
「変えてないよ、気が変わっただけ」
「それが変わったっていってんの」
ハルが怒ってるなんて珍しいんだけど。
今日ハルが怒ってるのはそれだけじゃないみたい。
「なんっで私が着付け係なの!」
今回、縁日にちなんで皆で浴衣を着ることになった。
ハルの実家は美容院でハルも手先が器用だったり家の仕事をしていて一通りできるだろうということで着付け係に選ばれた。
「がんばれ」
「代わってよ!」
「や、無理だし、私フランクフルトで手一杯だから」
「てめぇ、ケチャップをかける係じゃねえか、簡単だろ」
「いや、私にとっては重労働」
ぎゃんぎゃん。
私たちの声がミンミンと鳴くセミのように響く。
ハルの席でご飯を食べると特典がついてくる。
ハルの席の斜め後ろでお友達の席で長谷川くんがご飯を食べる。
こんな幸せなことは無い。
「高野、それとこれ、変えて!」
「ん?どれ?」
長谷川くんが私のお弁当の中の春巻きと自分のお弁当のハンバーグを指差している。
「変えるの?」
「変えて!」
こういうことはよくある。
きっと彼にとったらどうってことない行動なんだろうけどいちいち反応してしまう私はどうかしてるのか?
えー、と言いながら春巻きを渡す。
サンキュー!と笑顔で微笑みハンバーグを掴み私の口に入れた。
「モガッ!?」
「ありがとな、春巻きすげえ好きなんだ」
…一体何が起こったの。
長谷川くんが私に世でゆうアーンとやらをしてくれたってこと?
長谷川くんのお箸で。
いつもはお弁当のフタに乗せるだけなのに?
長谷川くん家のハンバーグを?
しかも、すげえ好きって。
いや、春巻きに対してだけど。
喜ぶところじゃないかもしれないけど。
これは…
ほんとに嬉しい、今日はほんとにいい日、お外で食べなくてよかった!