生物くんと、私。
~照side~
俺と顕季は小学校1年の夏に初めて出会った。
第一印象は〝細くてガリガリ 〟。
隣の家に引っ越してきたんだけど一言も話さないし、笑いもしないし。
なんだ、こいつ。
同じクラスになっても話そうとしないし、勉強もできないし。
正直、嫌いだったんだ。
なよなよしてるのとか、ハッキリしないやつってどうもダメで。
でも2年後のある日。
〝 バターン!〟
図工で粘土作りをしていた時。
いきなり顕季が倒れた。
しかも、座ってる状態からではなくて、歩いている最中に。
びっくりした。
本人の顔色は真っ青だし、それまで普通にしてて苦しがるとかなかったから。
先生が保健室に連れていったっきり、その日は帰ってこなかった。
心配になって家にまで行ったけど家には誰もいなくて。
次の日、来るだろうって。
来たらからかってやろうって。
そう思ってたけど。
次の日も。
またその次の日も。
顕季が来ることはなかった。
さすがに何かおかしい。
そう思って母親に聞いてみた。
そしたら、「顕季くん、入院してるのよ」って。
入院ってイマイチ分からなかった。
ただ、〝 帰ってこないかもしれない 〟それしか頭になかった。
俺と顕季は小学校1年の夏に初めて出会った。
第一印象は〝細くてガリガリ 〟。
隣の家に引っ越してきたんだけど一言も話さないし、笑いもしないし。
なんだ、こいつ。
同じクラスになっても話そうとしないし、勉強もできないし。
正直、嫌いだったんだ。
なよなよしてるのとか、ハッキリしないやつってどうもダメで。
でも2年後のある日。
〝 バターン!〟
図工で粘土作りをしていた時。
いきなり顕季が倒れた。
しかも、座ってる状態からではなくて、歩いている最中に。
びっくりした。
本人の顔色は真っ青だし、それまで普通にしてて苦しがるとかなかったから。
先生が保健室に連れていったっきり、その日は帰ってこなかった。
心配になって家にまで行ったけど家には誰もいなくて。
次の日、来るだろうって。
来たらからかってやろうって。
そう思ってたけど。
次の日も。
またその次の日も。
顕季が来ることはなかった。
さすがに何かおかしい。
そう思って母親に聞いてみた。
そしたら、「顕季くん、入院してるのよ」って。
入院ってイマイチ分からなかった。
ただ、〝 帰ってこないかもしれない 〟それしか頭になかった。