朧咲夜4-朧なはなの咲いた夜-【完】
「変わらず愉快な面子ですね」
「ねー。あ、お昼も出せるよ? 食べてく?」
「……まだ咲桜が帰って来てくれそうにないんで、お願いします」
「りょーかい。でもレンは回収するね。そろそろお客さん来そうだし。レンー、咲桜ちゃんのこと流夜に返してあげなー」
「いや、ケン。読者様の意見をうかがうのも大事なしご
「式のときの写真貼り出していい? ウェルカムボードみたいにー」
「ごめんね、咲桜さん。私も呼ばれてしまった。また、いつでもいらっしゃい」
反論しかけた恋さんだが、剣さんに意味深に言われてころっと方針転換した。
相変わらずイケメン顔で決めていく子持ちの母親だった。
……天科サンと閃が苦労するはずだ。
「はー、ドキドキしましたー」
やっと落ち着いた……のか? 咲桜が隣に戻ってきた。
胸の辺りを右手で押さえている。
「恋さんが男でもドキドキすんのか?」