朧咲夜4-朧なはなの咲いた夜-【完】


「変わらず愉快な面子ですね」


「ねー。あ、お昼も出せるよ? 食べてく?」


「……まだ咲桜が帰って来てくれそうにないんで、お願いします」


「りょーかい。でもレンは回収するね。そろそろお客さん来そうだし。レンー、咲桜ちゃんのこと流夜に返してあげなー」


「いや、ケン。読者様の意見をうかがうのも大事なしご


「式のときの写真貼り出していい? ウェルカムボードみたいにー」


「ごめんね、咲桜さん。私も呼ばれてしまった。また、いつでもいらっしゃい」
 

反論しかけた恋さんだが、剣さんに意味深に言われてころっと方針転換した。


相変わらずイケメン顔で決めていく子持ちの母親だった。


……天科サンと閃が苦労するはずだ。


「はー、ドキドキしましたー」
 

やっと落ち着いた……のか? 咲桜が隣に戻ってきた。


胸の辺りを右手で押さえている。


「恋さんが男でもドキドキすんのか?」

< 115 / 295 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop