朧咲夜4-朧なはなの咲いた夜-【完】
2 あいつの相棒のこと。
side咲桜
「さて。今日は部活な日です」
「え、あれって活動するの?」
「と言うか生徒会に申請通ったのも知らなかった……」
放課後、未だ眠そうなテンションの頼に言われて、私と笑満の反応は薄い。
「だいじょーぶ。脅したから」
「「ちっとも大丈夫じゃない!」」
「あんたまた何やらかしたの⁉」
「今度は生徒会に喧嘩売ったの⁉ 短絡バカ!」
私たちに揃って怒られた。しかし頼に傷はない。
「まあまあ」
「焦りなさい!」
特に私の導火線に火をつけた。相変わらず過ぎだこいつは!
「一応生徒会は問題なく通過してるよ」
扉の向こうからかかった声に、笑満がばっと顔をあげた。
「遙音くん⁉」