朧咲夜4-朧なはなの咲いた夜-【完】



「へー、ってことは神宮先生の弱みとかも知ってるってことっすか?」


「日義余計なこと訊いてるんじゃない」
 

資料室に、宮寺先生までついてきた。


流夜くんと同級であることを、改めて宮寺先生の口から聞いた頼は興味津々と問う。


「いいじゃないすかー。先生撮るのはいちお諦めましたからー」


「とる? て何?」
 

宮寺先生が反応すると、頼がさっとカメラを出して見せた。


「流夜くんと咲桜の写真撮りたいんですけど、流夜くんがツラさらしたくないって言うんで。どうにか陥落させたいんで脅しネタとかないすか?」


「日義」


「頼」
 

流夜くんと私に睨まれた。


それで宮寺先生なんとなく事態を把握したみたいだ。

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