朧咲夜4-朧なはなの咲いた夜-【完】
「危険過ぎることに向かっていくのはわかってる。でも、笑満ちゃんは、俺が護るから。だから、傍にいてほしい」
そば、に……?
「……どのくらい? いて、いいの?」
「ずっと」
「ずっと……?」
「うん。ずーっと」
永い時間を。
「………はい」
押し出たあたしの声は小さかった。
不安定な爪先立ちで背伸びをしないと、あなたには届かない。
それでも足はゆらつくから、……その肩に手を置かせて?
「……ずっと、ね?」
「うん」
親友と道が分かれたって、あなたと生きたいから。