僕達は透明ーー
はあ~あ。


あたしは、空を見上げた。


「そら、今日はどこ行く?」


こいつはなんにも分かってない。


「あたし、ゆうのとこいきたい。

いっていい?」



ゆうとの出会いは特別だった。


ゆうのいる場所が、あたしとは違うことぐらい分かる。


分かってる。


「…………ダメ、君は生きてるから。」



一瞬の間は、なんだったのか。


知らない振りをした。


「あたしは、ゆうと一緒ならどこでも行きたいな。」



心からの本心を口にした。


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