僕達は透明ーー
あたしが見えなかったら、菜子の悪口を言っても


叩かれることもなかったんだろうな。



「見えないなんて、羨ましい」



あたしは、本当に羨ましかったんだ。


目に映らない人に、なりたかった。




少しだけ、君が悲しい顔をした。



「君は誰………??名前は?」



君が口を開いた。


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