金持ち犬系後輩に求婚ープロポーズーされました。
今日は一学期初日なので午前の授業だけで終わった。めんどくさいことに変わりはないがな。
「ね、今日どっか寄って帰らない?ショッピングとかさ!」
「お前ショッピング好きだな……映画なら付き合うが?」
「ショッピングは乙女の恒例行事でしょー!そういう氷雨こそ、なんで映画なのよ!」
「ショッピングはお金をどのくらい使うのか分からないし疲れる。歩きたくない。めんどくさい。
その点映画は決まった金額でただ座るだけ。疲れないしめんどくさくない。一石二鳥だ。」
と、キメ顔で言ってみた。
「それ一石二鳥なの…?」
「一石二鳥だ。」
「あ、そ。」
どうやら諦めたらしい。多分今日は映画に行くことになるだろう。
というかそれ以外認めん。(頑な)
「つーか氷雨って、なんでも出来るけど、意外と面倒くさがりだよね〜。服もその辺にあるやつぱぱっと着るし。化粧も面倒臭いからってやりたがらないし。髪だってさ。せっかく美人なんだからオシャレして彼氏でも作ればいいのに〜!」
彼氏か……恋愛なんて面倒臭いから興味無かったな。
「お前も外見上のことは気を使ってオシャレしてるのに、案外女子力低いよな。」
「う、うるせぇ!黙れ!完璧超人!」
「それは褒めているのか?貶しているのか?」
「どっちもだよ!」
「そうか。」
完璧超人か……私にも出来ないことや分からない事の一つや二つあるんだけどな。
例えば朝のプロポーズとか。
というか、あれってマジでマジなやつかな。
からかわれているだけだと信じたい。
「あ、そう言えば朝の事なんだけど。」
「っ」
危ない…ちょうどその事考えてたから吹き出すとこだった…
「その子の名前聞いた?」
「名前?」
名前か…確か
「神奈月榛香…だったかな。」
「ハルカ?へぇ、男の子にしては珍しい名前だね。」
「それは遠回しに女みたいだと言ってないか?」
まぁ、たしかに顔立ちもカッコイイと言うよりはカワイイと言った方が正しい気もするが…
「…でね」
スルーか。
「今年この学園に財閥のお坊ちゃまが入学したらしいの。」
「ほー。驚いたな。財閥のご子息ならばもう少し上の学校へ行くべきだろうに。」
「そう!そうなのよ!なのに何でわざわざこの学校にしたのか……その理由は」
「理由は?」
「あんたよ!雪川氷雨!」
!?
「わっ、わたっ、私!?え!?」
なっ何故だ!?
「どうやらアンタに一目惚れしたみたいよ〜?」
一目惚れ!?嘘だろ!それって都市伝説じゃなかったのか!!(そこかよ)
っまて、という事は…まさか!
「神奈月榛香って……神奈月財閥のご子息!?」
「さっすが先輩!大正解でーす!」
……ん?
「うわぁぁぁ!!??」
こ、こいついつの間に!?
というか、何でここにいるんだよ!!
今は交流会じゃないのか!!
(交流会とは…毎年入学式の次の日に行われる新入生の為の所謂親睦会の事である。)
「んー、女の子が煩かったんで、先生に頼んで(命令して)抜けてきちゃいました!」
おい今カッコの中見えたぞ。
権力ある者からの圧力……先生可哀想に…
「お、やっぱりアンタモテるのね〜!流石!」
「えへへ、ありがとうございます!」
何を和んでいるんだこの2人!
というかよくフツーに会話出来るな!
…だがまぁ、確かにモテるような顔立ちしてるな。
やっぱり。
少しくせっ毛気味だが、綺麗なブロンドヘアにクリっとした大きな青色の瞳。
…何というか、流石としかいいようがないな。
家柄のいい人間はルックスもいいのだろうか。
「僕、今日のとこは入学祝いのパーティがあるので帰りますけど、また明日ね、センパイ♡」
…こいつの中でのマイブームは去り際に残すセリフの最後に♡を付けることだろうか。
あぁ、悪夢の予感がする。
「ね、今日どっか寄って帰らない?ショッピングとかさ!」
「お前ショッピング好きだな……映画なら付き合うが?」
「ショッピングは乙女の恒例行事でしょー!そういう氷雨こそ、なんで映画なのよ!」
「ショッピングはお金をどのくらい使うのか分からないし疲れる。歩きたくない。めんどくさい。
その点映画は決まった金額でただ座るだけ。疲れないしめんどくさくない。一石二鳥だ。」
と、キメ顔で言ってみた。
「それ一石二鳥なの…?」
「一石二鳥だ。」
「あ、そ。」
どうやら諦めたらしい。多分今日は映画に行くことになるだろう。
というかそれ以外認めん。(頑な)
「つーか氷雨って、なんでも出来るけど、意外と面倒くさがりだよね〜。服もその辺にあるやつぱぱっと着るし。化粧も面倒臭いからってやりたがらないし。髪だってさ。せっかく美人なんだからオシャレして彼氏でも作ればいいのに〜!」
彼氏か……恋愛なんて面倒臭いから興味無かったな。
「お前も外見上のことは気を使ってオシャレしてるのに、案外女子力低いよな。」
「う、うるせぇ!黙れ!完璧超人!」
「それは褒めているのか?貶しているのか?」
「どっちもだよ!」
「そうか。」
完璧超人か……私にも出来ないことや分からない事の一つや二つあるんだけどな。
例えば朝のプロポーズとか。
というか、あれってマジでマジなやつかな。
からかわれているだけだと信じたい。
「あ、そう言えば朝の事なんだけど。」
「っ」
危ない…ちょうどその事考えてたから吹き出すとこだった…
「その子の名前聞いた?」
「名前?」
名前か…確か
「神奈月榛香…だったかな。」
「ハルカ?へぇ、男の子にしては珍しい名前だね。」
「それは遠回しに女みたいだと言ってないか?」
まぁ、たしかに顔立ちもカッコイイと言うよりはカワイイと言った方が正しい気もするが…
「…でね」
スルーか。
「今年この学園に財閥のお坊ちゃまが入学したらしいの。」
「ほー。驚いたな。財閥のご子息ならばもう少し上の学校へ行くべきだろうに。」
「そう!そうなのよ!なのに何でわざわざこの学校にしたのか……その理由は」
「理由は?」
「あんたよ!雪川氷雨!」
!?
「わっ、わたっ、私!?え!?」
なっ何故だ!?
「どうやらアンタに一目惚れしたみたいよ〜?」
一目惚れ!?嘘だろ!それって都市伝説じゃなかったのか!!(そこかよ)
っまて、という事は…まさか!
「神奈月榛香って……神奈月財閥のご子息!?」
「さっすが先輩!大正解でーす!」
……ん?
「うわぁぁぁ!!??」
こ、こいついつの間に!?
というか、何でここにいるんだよ!!
今は交流会じゃないのか!!
(交流会とは…毎年入学式の次の日に行われる新入生の為の所謂親睦会の事である。)
「んー、女の子が煩かったんで、先生に頼んで(命令して)抜けてきちゃいました!」
おい今カッコの中見えたぞ。
権力ある者からの圧力……先生可哀想に…
「お、やっぱりアンタモテるのね〜!流石!」
「えへへ、ありがとうございます!」
何を和んでいるんだこの2人!
というかよくフツーに会話出来るな!
…だがまぁ、確かにモテるような顔立ちしてるな。
やっぱり。
少しくせっ毛気味だが、綺麗なブロンドヘアにクリっとした大きな青色の瞳。
…何というか、流石としかいいようがないな。
家柄のいい人間はルックスもいいのだろうか。
「僕、今日のとこは入学祝いのパーティがあるので帰りますけど、また明日ね、センパイ♡」
…こいつの中でのマイブームは去り際に残すセリフの最後に♡を付けることだろうか。
あぁ、悪夢の予感がする。