隣 の セ ン セ イ 。
マンションの中は白基調の綺麗な間取り。
一人暮らしにしては少しばかり広すぎるほどの余裕ある空間。
雨音「いいんですか…?イケメンさんのお隣でも。」
??「イケメンさん?」
雨音「貴方です。」
??「あぁ俺?そーいや自己紹介まだだっけ…。
初めまして、イケメンさん改め
紡木 凌介(ツムギ リョウスケ)です。」
ニコッと微笑みかけてきた、彼。
紡木…さん。
珍しい苗字。
雨音「桜井雨音です。
よろしくお願いします。」
凌介「桜井さん。…雨音でいい?」
雨音「え"」
凌介「あからさまに嫌な顔したね。
わかったよ、最初は桜井さんね」
やけに馴れ馴れしいんだなぁこの人。
なんか、女の人の扱い慣れてますって感じ。
はぁ…助けては貰ったけど、
苦手なタイプかも……。
雨音「えと………、紡木さんは、
学生さん…?」
凌介「これでも一応高校教師。
まぁ1年目だけど」
雨音「教師っ?!」
凌介「そんな驚くこと?」
雨音「あ…スミマセン。」
凌介「桜井さんは?俺より…1つ2つ若そうだけど。21とか言ってたっけ?」
雨音「はい」
凌介「ふーん。」
うわ、興味無さそう、、。
雨音「…彼氏と同じカフェで働いてたんです。
高校時代から付き合い始めて、
私の高校卒業と同時に同棲して3年、
……幸せしかないと思ってた。
なのにこんな散々な目に遭うなんて……。」
凌介「まぁどーでもいいけどさ、」
雨音「酷くないですか?」
凌介「忘れろよ、そんな簡単に5年付き合った女を捨てる奴なんて」
雨音「え…?」
凌介「覚えてても、桜井さんが辛いだけでしょ」
忘れろよ、って………
そんな簡単に忘れられるなら、もう今の時点であんな奴忘れて、
さっさとカフェに退職願出してバイトでも何でも探してる。
…それが出来ないのは、
まだ私にあいつへの未練が残ってるから。
凌介「そんな簡単に忘れられません、って顔。」
雨音「…?!」
凌介「君、すぐ顔に出るから」
…お前 とか、
君 とか、
なんか…呼び方変わるだけで調子が狂う。
雨音「…5年付き合いましたから」
凌介「そうだね。」
雨音「簡単に忘れられるならこんな苦労しない…」
凌介「…ま、落ち着くまでここにいなよ。
そのうち忘れてるでしょ」
雨音「………」
そのうち…か。
いつ来るかもわからない"そのうち"を
ここで待つしかできないんだよね。。
一人暮らしにしては少しばかり広すぎるほどの余裕ある空間。
雨音「いいんですか…?イケメンさんのお隣でも。」
??「イケメンさん?」
雨音「貴方です。」
??「あぁ俺?そーいや自己紹介まだだっけ…。
初めまして、イケメンさん改め
紡木 凌介(ツムギ リョウスケ)です。」
ニコッと微笑みかけてきた、彼。
紡木…さん。
珍しい苗字。
雨音「桜井雨音です。
よろしくお願いします。」
凌介「桜井さん。…雨音でいい?」
雨音「え"」
凌介「あからさまに嫌な顔したね。
わかったよ、最初は桜井さんね」
やけに馴れ馴れしいんだなぁこの人。
なんか、女の人の扱い慣れてますって感じ。
はぁ…助けては貰ったけど、
苦手なタイプかも……。
雨音「えと………、紡木さんは、
学生さん…?」
凌介「これでも一応高校教師。
まぁ1年目だけど」
雨音「教師っ?!」
凌介「そんな驚くこと?」
雨音「あ…スミマセン。」
凌介「桜井さんは?俺より…1つ2つ若そうだけど。21とか言ってたっけ?」
雨音「はい」
凌介「ふーん。」
うわ、興味無さそう、、。
雨音「…彼氏と同じカフェで働いてたんです。
高校時代から付き合い始めて、
私の高校卒業と同時に同棲して3年、
……幸せしかないと思ってた。
なのにこんな散々な目に遭うなんて……。」
凌介「まぁどーでもいいけどさ、」
雨音「酷くないですか?」
凌介「忘れろよ、そんな簡単に5年付き合った女を捨てる奴なんて」
雨音「え…?」
凌介「覚えてても、桜井さんが辛いだけでしょ」
忘れろよ、って………
そんな簡単に忘れられるなら、もう今の時点であんな奴忘れて、
さっさとカフェに退職願出してバイトでも何でも探してる。
…それが出来ないのは、
まだ私にあいつへの未練が残ってるから。
凌介「そんな簡単に忘れられません、って顔。」
雨音「…?!」
凌介「君、すぐ顔に出るから」
…お前 とか、
君 とか、
なんか…呼び方変わるだけで調子が狂う。
雨音「…5年付き合いましたから」
凌介「そうだね。」
雨音「簡単に忘れられるならこんな苦労しない…」
凌介「…ま、落ち着くまでここにいなよ。
そのうち忘れてるでしょ」
雨音「………」
そのうち…か。
いつ来るかもわからない"そのうち"を
ここで待つしかできないんだよね。。