隣 の セ ン セ イ 。
花純「まだ同じとこで働いてたんだねーっ」


怜太「ほんっと仲いいよなあんたら」


雨音「あ…あはは…」





別れた、なんて



こんな楽しい雰囲気の状態で言えるわけもなく。





恭弥に目線を泳がせると、




薫さんと笑い合っていた。






花純「…なんか仲良くない?あの2人」


雨音「あぁ……常連さんだから」


花純「…嫉妬しないの?」


雨音「うぅん…あはは、」








ヒソヒソと花純が耳打ちしてくる。




曖昧な返事をする私に、少し首を傾げて



運んできたカフェラテを一口含んだ。






怜太「先輩、」


恭弥「ん?」


怜太「……雨音のこと好きですか?」


雨音「え、ちょ怜太?!何言って──」


怜太「雨音は黙ってて」







冗談だと思った。




怜太の目は、真剣そのもので、




恭弥だけを映している。







恭弥「…なんでそんなこと聞くの?」


怜太「雨音と全然話さないなぁと思って。




前までなら、俺達が話してたら、



何話してるの?って割り込んできたのに」



恭弥「ふふ、酷い言われ様だね、



割り込んできたって(笑)」



怜太「真面目に話してるんですけど」








いつも明るい怜太が珍しい……。








恭弥「…………俺は───」
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