イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる


明智君…
俺の嫉妬の炎に、何でそうやってガソリンを撒く…
加恋の瞳がそいつのせいでハートにでもなったら、俺は自分の燃え盛る炎で焼けただれて死んでしまうだろう。


「…明智君、その町田ってやつはイケメンか?」


なんてくだらない質問をしてるんだ…
ブ男だったら嬉しい、なんて言ってる場合か…


「かなりのイケメンらしいです。
あ、僕は見た事ありませんが…」


俺は大きく息を吐いて、残っていたコーヒーを飲み干した。
俺を心配そうに見ている明智君に、とりあえず笑みを浮かべる。


明智君…
君の莫大な情報量は、俺にとってはプラスなのかマイナスなのか全く分からない。
でも、確実に言える事は、明智君の貴重な情報によって、俺は嫉妬という大嵐の渦の中に投げ込まれたという事だけだ。

残念ながら…



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