イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる


本当にトオルさんを愛している。

私にとっては急な結婚で、あれよあれよという間に今の結婚生活が始まった。

友達には私達の年の差を心配する人もいた。
トオルさんがお金持ちであまりにもイケメン過ぎるから、きっと愛人が何人もいるはずだよなんて、嫌味を言う人もいたりした。

でも、そんなの何も当てはまらない。
トオルさんは、私に限ってかもしれないけど、誠実で愛情豊かで誰よりも一途な人だから…

そんなトオルさんの手のひらで私は幸せに生きている。
トオルさんがよくこんな事を言う…

「俺の加恋ちゃんへの愛しているは、加恋ちゃんの俺への愛してるより、何千倍も重いんだ。

だから全部受け止めなくてもいい。

全部受け止めたら、重すぎて加恋ちゃんが潰れてしまうから。

その方が俺にとっては、本気で辛いからさ」


私の愛してるだって重い…
結婚する前より、何十倍も何百倍も重いよ…

だって、トオルさんなしでは、この世界を生きていく自信がないもん…




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