イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる
私は体を起こし、トオルさんの隣に座った。
そして、トオルさんの目をジッと見て、大きく頷いた。
トオルさんはそんな私を愛おしそうに目を細めて見ている。
「トオルさん、ありがとう…
何だか、あんなに騒いでたニューヨーク行きが、一瞬で私の中から消えてなくなった。
子供ができるってこんなに幸せな事なんだね……」
トオルさんはまだ目を細めたままだ。
トオルさんの方からしないのなら、私の方から感謝と喜びのキスをプレゼントする。
きっと、キスをしてもし足りない。
それだけ、私の心はトオルさんを愛して止まないから…
トオルさんの過保護ぶりや下僕指数が急激に上がりそうだけど、でも、それも好きにさせてあげるね…
トオルさん、愛してる…
私に赤ちゃんを授けてくれて、本当にありがとう…