誘惑前夜~極あま弁護士の溺愛ルームシェア~
驚きの〇〇宣言!?

 それから三日後の明け方――。

 いつものように閑に抱かれて眠っていた小春は、ベッドサイドに置いていたスマホの振動音に、目を覚ました。

「ん……」

 小春は重いまぶたを持ち上げて、スマホに手を伸ばして引き寄せる。

 液晶にはメッセージアプリの通知が出ていた。

(誰だろう……)

 液晶の光で閑を起さないように注意しながら、毛布の中でアプリを開く。たまにある、出会い系のスパムメッセージかと思ったが、そではなく、メッセージの送り主は、なんと義理の母である美保だった。

(ん……美保さん……? 珍しいなぁ……)

 普段は、徳島から海産物を中本あてに送ってもらったり、また逆にこちらから東京のものを送った時くらいしか、やりとりはないのだ。
 小春は寝ぼけまなこでぼんやりとメッセージを見つめたのだが――。

「ん……?」

 書いてあるメッセージに、一気に目が覚めた小春は体を起こし、スマホを握りしめる。


< 205 / 310 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop