明治蜜恋ロマン~御曹司は初心な新妻を溺愛する~
しかし、子爵令嬢として海老茶袴や艶やかな着物を纏っている初子さんは、他人の目を集めてしまい、常に誰かに監視されているような状態で、なにか騒ぎでも起こそうものならすぐに家か学校に通報されてしまう。
今日も、甘味処に他に客がいないからいいようなものの、男性と親しげに話していたなんて密告されたら、ひどく叱られるに違いない。
「本当に、いいの?」
「もちろん」
初子さんは私が妾の子だと知ってからも、以前と変わらず姉妹として接してくれる。
そればかりではなく、こうして団子を食べさせてくれたり、櫛もくれた。
このくらいはお安い御用だ。
「あぁっ、うれしい」
初子さんは見たことがないようなはしゃぎっぷり。
よほど周防さんと気があうのだろう。
そのあとふたりは、早速次の約束を交わしていた。
今日も、甘味処に他に客がいないからいいようなものの、男性と親しげに話していたなんて密告されたら、ひどく叱られるに違いない。
「本当に、いいの?」
「もちろん」
初子さんは私が妾の子だと知ってからも、以前と変わらず姉妹として接してくれる。
そればかりではなく、こうして団子を食べさせてくれたり、櫛もくれた。
このくらいはお安い御用だ。
「あぁっ、うれしい」
初子さんは見たことがないようなはしゃぎっぷり。
よほど周防さんと気があうのだろう。
そのあとふたりは、早速次の約束を交わしていた。