キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
プロローグ
薄暗いランプの明かりに落ち着いたBGMの音。ゆったりとした時が流れ、その流れに身を委ねられるそんな場所に私たちはいる。
ここは私たちの隠れ家的存在の居酒屋。
私たちがここを見付けたのは、買い物帰りに通りかかった見知らぬ道で偶然にも入ってみたのがきっかけ。
幾つもの飲食店が連なる道でこの店を選んだのは、癒されたい、そんな思いからだった。
買い物というのはストレス発散にはなるが、相当に体力もいる。
歩き疲れて棒のようにカチコチになって、むくみがパンプスの中で激しく感じられる脚を休めたい。だけどオシャレな空気も味わいたい。
社会人になって、ちょっぴり欲張りになった女心を燻った店がここだったのだ。
中に入ると、内装も欲張りな私たちを刺激するには十分で、私はこの居酒屋がお気に入りの場所の一つになった。
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