キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
中学から伸ばしているサラっとしたストレートロングの髪を跳ねている部分がないか手鏡を使って最終チェック。
セットを時間をかけて終わらせ、部屋へともう一度戻る。
忘れ物がないよう、カバンの中身のチェックも忘れてない。
それでもまだ、入学式まではかなり時間がある。
ソファーに腰掛けスマホの眺めていると、一分が異常に長く感じた。
スマホをカバンに入れて立ち上がる。
「ママ‼行ってくるね」
「あら、もう?早いんじゃない」
「うん、でも初日から髪乱して行くよりはいいし」
クスリとママは小さく笑う。
「そう。じゃあ気をつけてね。
ママも時間までには行くわ」
「あーい」
手を振りママに見送られ家を出る。
一緒に行こうとママには言われていたけれど、初日から甘えたくないからと断った。
これから毎日自転車で通うのだから、甘え癖はつけたくなかったんだ。
……っていう理由もあるけれど、もしかしたら初日から良い出逢いがあるかもしれない、と思ったからだ。
乾いた風が肌に当たり気持ちがいい。
見慣れた景色から見慣れない景色へと変わって行く中自転車を走らせる。
ドキドキと鳴り止まない鼓動。
緊張と高ぶる高揚を抱え、目指す場所へと景色を楽しみながらゆっくりと進んだ。
セットを時間をかけて終わらせ、部屋へともう一度戻る。
忘れ物がないよう、カバンの中身のチェックも忘れてない。
それでもまだ、入学式まではかなり時間がある。
ソファーに腰掛けスマホの眺めていると、一分が異常に長く感じた。
スマホをカバンに入れて立ち上がる。
「ママ‼行ってくるね」
「あら、もう?早いんじゃない」
「うん、でも初日から髪乱して行くよりはいいし」
クスリとママは小さく笑う。
「そう。じゃあ気をつけてね。
ママも時間までには行くわ」
「あーい」
手を振りママに見送られ家を出る。
一緒に行こうとママには言われていたけれど、初日から甘えたくないからと断った。
これから毎日自転車で通うのだから、甘え癖はつけたくなかったんだ。
……っていう理由もあるけれど、もしかしたら初日から良い出逢いがあるかもしれない、と思ったからだ。
乾いた風が肌に当たり気持ちがいい。
見慣れた景色から見慣れない景色へと変わって行く中自転車を走らせる。
ドキドキと鳴り止まない鼓動。
緊張と高ぶる高揚を抱え、目指す場所へと景色を楽しみながらゆっくりと進んだ。