キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「でもさ、わっかんないんだよね~」

「何が?」

「だって陽亮はなんで私を構うのかなって。サクラみたいに可愛い訳でもないし、アカリみたいにギャルでもない。
遊び相手なら私じゃなくてもいいし、本気相手にしては美人な訳でも陽亮と今まで仲が良かった訳でもないからさ」


私の言葉を受け、サクラは腕を組み考え込んでいる。

そんな仕種も可愛らしくて、私達と同じように暑さから避ける為や食事の為に入った男の子達(女の子も時々)が振り返ってサクラに熱い視線を送るくらい。


だからサクラならともかく、いたって普通という言葉がピッタリな私を陽亮がちょっかいかける意味が謎だ。


「でも私は陽亮君の気持ちわかる気がするな」


ニッコリ小首を傾げながらサクラは諭すように言う。


かっ……可愛い‼‼
サクラの発言よりサクラの可愛さに気を取られるくらいのまばゆさ。


「アズサ聞いてる?」

「あ゙、ゴメン。で、何がわかるって?」
< 115 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop