キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
でも隠さないだけあって、カエデのお腹は引き締まり出るべき所は出ている。


「そうだよカエデ。女の子なんだから恥じらいをもたなきゃ」


ブッッ‼‼

たしなめる口調のサクラを見ると、こちらはカエデとは対照的に小学生の時に使うゴム入りタオルを巻いている。しかもウサちゃんのラブリーな柄の物を。


「サクラはもう少し大人の女性を目指そうね」


私達のバカなやり取りには参加せず、さっさと水着に着替えたツバキが会話に参加する。


「ヒドイ~‼」


頬っぺたを膨らませるサクラをカエデと私もツバキと同感で笑ってしまった。



焼ける様な砂浜の上に、持ってきたビニールシートを敷き、荷物をその上に置いてから海の中へ入って行く。

最初はお決まりの水かけ遊びから始まり、久しぶりの濃い潮の香を顔に肌に浴びながらも子供みたいにはしゃいでしまう。



女ばかり四人で集まっているとナンパ目当ての男の子たちが30分置きくらいに話し掛けてきたけど、ギャル男を異常に嫌うカエデとツバキが冷たくあしらい追い払っていた。

私も陽亮の事もあり、ナンパの誘いに乗る気がしない。
< 119 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop