キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
来るか来ないかわからない人を待つ訳じゃないけど、陽亮が来た時に他の男の子と遊んでいたら私ならいい気はしないからね。


「まったく‼さっきので何組目?もっとマシな男はいないの?」


今も声を掛けられたナイスバディのカエデが、持っているビーチボールが割れそうなくらいに手で挟みながら文句たらたら。

マシな、って。
マシだろうがマシじゃなかろうが、彼氏のいるカエデはナンパに乗っちゃダメなんじゃ……


でも、海に来て一つわかった事。
それは、布の少ない物を身につけていると、男は顔より身体に目が行くみたい。

普段はサクラが1番モテるのに、今日はカエデがダントツの声掛けられ率を誇っている。


私も微乳じゃなかったら……
美乳ならまだしも、微乳だしね……泣



「何一人でうなだれてるの?そろそろお昼食べに行こうよ」

「あっ、うん。……あれ?カエデとサクラは?」


キョロキョロとさっきまでカエデとサクラがいた辺りを見てもいない。


「二人なら先に売店行って順番確保しておいてくれるって」

「そっか‼じゃあ私たちも行こっか」


ツバキと二人で、いったん荷物のある所へ寄り財布を持ち売店へ向かう。
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