キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて

「うわっ。なんでわかったの!?アズ、エスパー？」


違います。単純なあなたの性格がわかりやす過ぎなんです。

無言の否定をし、陽亮とこんなやり取りをしている間にサクラたちは和希君にさっきの事をオーバーに話している。


「陽亮君、超格好良かったんだよ‼アズサも惚れちゃうかも」


チラリ横目で見るサクラ。


惚れません‼

こちらにも無言の否定と眉間にシワをわざと作り、顔だけの反抗。


「あっ‼じゃあこれがいいや」


ポンッとわざとらしくコブシを手に当て音を鳴らす。


「何か思い付いた？」


ニコッと子供みたいな笑顔を見せ、大きく頷く。

サクラたちもヒーローだった陽亮の武勇伝を和希君に話し終え、私たちの会話が気になっているようで熱い視線で見守っている。



「こ・れ」


言いながら陽亮の両腕が伸びて来たと思った瞬間、私の胸に軽く両手が添えられた。



「っっ!?」


私も、私の周りの陽亮以外のみんなの時間が止まり、目だけが異常に大きく見開かれる。



「んぎゃお～～～～‼‼」


ﾊﾞｼｰｰｰｯ