キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
第5章

四人揃えば最強無敵




夏休みが明け、また忙しいけれど充実した日々を過ごしていた。


陽亮とは少しずつ会話の量も増えていき、クラスのみんなから茶化される事もあったけれど私は気にしないようにしていた。

ここで気にしたら、陽亮をもっとよく知るという決意が無駄になってしまう気がしたから……。


でも、みんなの冷やかしやそれを気にしない私を、私以上に気に食わない人物がいた。



一学期ぶりに会うアカリは、夏休み前より殺気に棘を更に増やし、パワーアップしていた。

後ろに座っているだけで痛い。



ある日の昼休み。
天気もいいし夏の陽射しも少し和らぎ、お弁当を中庭の芝生の上でサクラやツバキ、カエデと共に食べていた時のこと。


遠目でもわかるキラキラしたアクセサリーにこちらもパワーアップをした巻き髪で、アカリが私たちの元へ友達と一緒に歩いてきた。


イヤ~な予感がするのは気のせい……?じゃないみたいね。

小さく溜め息を吐く私の目の前に腰に手を置き、仁王様は立っているのを見たくなくても存在感の大きさで目に入ってしまう。


もう一度溜め息を吐き、一向に話す気配のないただ睨んでいるアカリに呟く。


「何?なんか用?」
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