キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「何か用じゃないわよ‼最近、あんた調子乗りすぎじゃない?」


アカリの初めからの攻撃的な言葉に、カエデとツバキも戦闘モードに入るのが空気を伝い響いてくる。

私はというと案外冷静でそんな喧嘩に乗るつもりはなく、二人に目配せしてみた。


「意味がよくわからないし、調子にも乗ってないよ」


お弁当に入った卵焼きをつまみながらしれっと言うとアカリの青筋が20%増量したようだけれど、まだ私は気にしていないそぶりを通す。


「陽亮とずいぶん仲がいいみたいね。言っておくけど、陽亮があんたみたいな貧弱な身体した女を本気で相手にしてると思わないことね」


カッチ~~ン――
貧弱と言う言葉が私の地雷を踏んだ。


本気かどうかなんて、私にだってわからないから、それはこれから確かめればいいだけの事。


爆発寸前の地雷を不発弾にするべく、大きく息を吸い込みゆっくりと吐いた。


「用事ってそれだけ?ならもう行ってくれない?」


出来るだけアカリに冷たく聞こえるようにわざと言い放つ。


またも青筋増量中。
お買い得セール品みたいで怖いけれど笑えてくる。


「まだよっ‼」


まだあるの!?
< 139 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop