キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
……何だったんだ!?
四人顔を見合わせ全員が首を傾げる。

カエデが笑い出し、つられるように私とツバキも笑うと強張っていた表情のサクラにも笑顔が戻った。


アカリとマイカの逃げっぷりが滑稽で、強気な態度だったのにそそくさと去って行ったのが可笑しくて堪らない。

カエデなんてアカリ達が去って行った方向を指でさし、お腹まで抱えている。


四人揃えば最強無敵。
ケバい化粧のギャルにさえ負ける気がしない。

私一人だったらあんな子たちに囲まれたらサクラ以上に身体が小さくなってしまうかもしれない。


でも、サクラを守りたいって気持ちと心強いカエデとツバキがいれば大丈夫。緊迫した空気さえ笑いに変える力を持てる友達がいる。


お弁当の残りがご飯だけになっても、おかずには困らなかった。
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