キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
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あれから数週間。
私たちの頭からはアカリとマイカから謂われもない因縁をつけられた事などすっかり忘れ、平和な日常を送っていた。
陽太とも進展ないままだけど。
でもある日、私がいつもの様に学校へ行こうと自転車に跨がり変わらない風景の中風を切っていると、いつもの風景じゃないものが目に入ってきた。
キ、キィーーー‼
自転車の急ブレーキ音が辺りに響き渡る。
道行く人が何事かと振り返り私を見るけれど、何事かと思うのは私も同じ。
「陽亮!?」
自転車を椅子代わりにして、陽亮が道の隅で私を見て微笑んでいる。
「おはよっ」
「あっ、おはよ」
じゃなくて‼‼
軽く挨拶をする陽亮は自然に風景に溶け込んでいるものだから、私もついつい普通に挨拶を返してしまう。
何で陽亮がいるの!?
「驚き過ぎ」
ククッと私の思考を表情から読み取り笑う陽亮は悪戯っ子の子供みたい。
「じゃあ行こうか」
「うん……じゃなくて‼何でいるの!?」
またもうっかり返事をしてしまったが、今度は声に出して突っ込めた。