キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて

私は息の続く限りアカリに怒りをぶちまけ、頭より先に口が動き自分で何を言っているのかも頭がついていかない。


酸素が体中から抜け出してしまうのではないかという程、アカリに対して叫び全てを吐き出す頃には酸欠になっていた。


静まり返る教室の中、私の荒い息遣いだけが響き渡る。

勢いに任せてぶちまけたはいいけれど、酸欠のせいなのかそれとも言うだけ言ってスッキリしたのか、少しだけ冷静になる。


けれど、この教室に色を取り戻す術を考えもしなかった私の頭は真っ白で、掴んだアカリの服からも手を離せずにいる。


カエデとツバキは私がサクラにした様にこの真っ白な教室に置き去りにし、教室を飛び出して行った。


遠ざかる足音がまた戻って来たけれど、出て行った時より重そうだ。

教室に再び戻って来たカエデとツバキは『重たそう』な原因のバケツを持ち、中には振れば溢れる水が入っている。


カエデが私の隣に立ち、ツバキがマイカの前に立った。