キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて

予鈴が鳴り、教室へ戻ってからツバキとカエデを観察してみた。

二人の空気が微妙に違う。相手を意識しているのに、意識しないようしている。


どうやらサクラの言っていた話は嘘ではないみたい。サクラがあまりにも深刻に話するから何事かと思ったらそんな理由で拍子抜けした。

まぁ、帰りには仲直りしてるだろうな……。





ｷｰﾝｺｰﾝ……

今日一日全く話す様子は無く、お互いを見るのすら避けていた二人。予想外に喧嘩の尾は引き、お弁当を食べている最中ですら険悪なムードだった。


サクラと目配せし、なんとか仲直りさせようと気を使って明るい話題を振っても無駄に終わった。


こんな状況じゃ、陽亮の事を相談も出来ない。明日になれば、きっといつも通りになっているとは思うけど……。

たぶん。