キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
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カエデとツバキが喧嘩をしてはや三日。
仲直りをするどころか日増しに険悪になる二人。
「ねぇ……二人共そろそろ仲直りしようよ」
お弁当を突き、二人の顔を見渡しおずおずと言ってみる。そろそろ沈黙のお弁当タイムも限界が来ていた。
今までみたいにたわいもない話で盛り上がりたいし、陽亮にデートに誘われた相談もしたい。
「ツバキが謝ったら考える」
無表情で尚且つ刺のある言い方のカエデ。
「何で私がカエデに謝らなきゃならない!?」
普段は冷静で大人なツバキが声を荒らげた。
口を開けばお互いいがみ合うなんて二人らしくない。だいたい海苔が原因でここまで険悪になるなんて信じられない。
その場にいた訳じゃないから、喧嘩に至った過程を知らないけど、何もここまでなる必要なんてないはず。
二人共、仲直りしたいけれど意地っ張りな部分があるからな。何とかしなきゃ。
「なぁ、あの二人どうしたんだ?」
陽亮さえも三日目の授業の終わりには気になったみたいで聞いてきた。
大まかに説明をすると、陽亮は苦笑したけれど私の頭をポンッと軽く撫でてくれた。
「あんま心配すんなよ。二人共意地張って仲直りするタイミングがわからないだけだよ」
「うん。私もそう思う。喧嘩するの初めてだってサクラも言ってたから。でも……」
「早く仲直りして欲しいんだろ?」
頷くと陽亮の目が優しく微笑んでいる。
陽亮に聞いてもらったら泣きそうになってきた。