キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「明日小テストだったよね?教科書持ってきた?」
あっ‼
確か先週の同じ日に明日小テストがあるのを言われてたんだっけ。
いつも教科書を机の中に置きっぱなしの私を知っていてわざわざ教えてくれた。
「ヤバイ‼忘れてた!取ってくるね。先帰ってていいから」
どのみちサクラとは方向が違うから待っててもらうのは悪いからそう言い残し教室まで走った。
学校に残っている生徒はまばらで、逆流して走るけれどすれ違う姿はほとんど見掛けない。
中には陽亮の姿も見当たらず、まだ教室にいるだろうと想像出来た。
教科書を忘れて入るのは恰好悪いから教室の手前で入るのを躊躇ったけれど、このまま帰れば明日のテストの結果は最悪と決定される。
扉を少しだけ開け、中を覗くと陽亮が友達と話しているのが見えた。
そしてその会話も。
「陽亮さ、鷹居のことマジなの?」
突然自分の名前が出て、入ろうとした足を止めてしまう。
立ち聞きが悪いと知っていても陽亮の本音を聞きたいという欲望に負け、開いた隙間に耳を張り付け声を逃さないよう聴き入る。
あっ‼
確か先週の同じ日に明日小テストがあるのを言われてたんだっけ。
いつも教科書を机の中に置きっぱなしの私を知っていてわざわざ教えてくれた。
「ヤバイ‼忘れてた!取ってくるね。先帰ってていいから」
どのみちサクラとは方向が違うから待っててもらうのは悪いからそう言い残し教室まで走った。
学校に残っている生徒はまばらで、逆流して走るけれどすれ違う姿はほとんど見掛けない。
中には陽亮の姿も見当たらず、まだ教室にいるだろうと想像出来た。
教科書を忘れて入るのは恰好悪いから教室の手前で入るのを躊躇ったけれど、このまま帰れば明日のテストの結果は最悪と決定される。
扉を少しだけ開け、中を覗くと陽亮が友達と話しているのが見えた。
そしてその会話も。
「陽亮さ、鷹居のことマジなの?」
突然自分の名前が出て、入ろうとした足を止めてしまう。
立ち聞きが悪いと知っていても陽亮の本音を聞きたいという欲望に負け、開いた隙間に耳を張り付け声を逃さないよう聴き入る。