キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
まばらな生徒が行き交う中、手を繋いで教室まで行ってくれた。
暖かいサクラの手が心の雨を減らしてくれた分、涙が零れそうになった。
鞄を自分の席に置くとサクラがまた私の席に来てくれて、陽亮がまだ来ていないから陽亮の椅子に腰掛けて何を話すでもなく傍にいてくれた。
ドアが開く度緊張したけどなかなか陽亮は姿を現さない。
ツバキとカエデが別々で登校して来て私の様子が変なのを感じ、二人は話さないけれど私を挟み隣にしゃがみ込む。
「二人共そろそろ仲直りしなよ」
サクラが珍しく苛々とした口調で言う。
多分、私がこんな状態だから二人を早く和解させたいんだろう。
カエデとツバキはそれでも無言のまま。
ガラッ――……
ビクリと体が強張る。
振り向かなくても香水の香で誰だかわかってしまったから。
サクラはツバキとカエデを仲直りさせるのを諦め、持ち主に席を譲った。
「じゃあまた後でね」
行かないで欲しいけれどチャイムが間もなく鳴る時間だから、三人はそれぞれの場所へ戻って行く。
怖くて横を見れない。
暖かいサクラの手が心の雨を減らしてくれた分、涙が零れそうになった。
鞄を自分の席に置くとサクラがまた私の席に来てくれて、陽亮がまだ来ていないから陽亮の椅子に腰掛けて何を話すでもなく傍にいてくれた。
ドアが開く度緊張したけどなかなか陽亮は姿を現さない。
ツバキとカエデが別々で登校して来て私の様子が変なのを感じ、二人は話さないけれど私を挟み隣にしゃがみ込む。
「二人共そろそろ仲直りしなよ」
サクラが珍しく苛々とした口調で言う。
多分、私がこんな状態だから二人を早く和解させたいんだろう。
カエデとツバキはそれでも無言のまま。
ガラッ――……
ビクリと体が強張る。
振り向かなくても香水の香で誰だかわかってしまったから。
サクラはツバキとカエデを仲直りさせるのを諦め、持ち主に席を譲った。
「じゃあまた後でね」
行かないで欲しいけれどチャイムが間もなく鳴る時間だから、三人はそれぞれの場所へ戻って行く。
怖くて横を見れない。