キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「それはそうなんだけど、自分から切り出すタイミングが無くって」

「そんなもん?押し倒すくらいの勢いでいけばいいじゃん」


この娘は何を言い出す‼
いろいろと初心者の私が押し倒すなんて出来るはずないじゃん。


「まぁまぁ。アズサにはアズサのペースってものがあるんだし」


さすがはサクラ‼カエデとはひと味もふた味も違うね。



「ところで陽亮君は今何してるの?帰りも送ってもらってるよね」


ツバキが開けたばかりのピアスの穴にターコイズの石があしらわれたピアスをはめる手を休め聞いてきた。


「ああ……、うん。学校で待っててくれてる。足がないだろうからって。終わったらメール入れる約束してる」


絶対からかわれるし、気を遣わせるから聞かれるまで言いたくなかったけど聞かれたか……。



「「「ごちそうさまです」」」


手を合わせるな、手を‼
どうしてこういう時だけ気が合うかなー。
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