キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
寒っ‼
やっぱり無理にスカートにするんじゃなかったかな‥…。


家から一歩出ただけで寒さが身を切り一瞬で体温を奪っていく。でも遠くから見えてくる姿を見つけただけで温かさが底から戻ってきた。


……とりあえずセーフ‼

もしあと一歩遅かったら、チャイムを鳴らされてパパに見付かり陽亮とデートもナシになってた。


「おはよ。……アズ大丈夫、か?」


デートの喜びとパパへの後ろめたさとが交差して、変な顔になってるの自分でもわかる。


「うっうん‼それより行こ行こ」


早くこの場から離れなきゃ‼


「そんなにしがみつかなくても逃げねーよ」


あっ。
陽亮の後ろに乗って腕を回すのが自然になってた。しかも焦りもあって抱きしめるというより羽交い締めにしてる。


パッと両手を離し小さなバンザイ。
その手を取り、また自分の腰に回す陽亮。

余裕な陽亮がムカつくくらい格好いい。



パパごめん!
アズサは愛に走ります‼
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