キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「ねー、どこ行くの?」

「秘密」


秘密?
秘密の場所ってもしや!?


ララララ……

「ブホッ‼」


急に走る自転車を止めたから陽亮の背中に不様にも顔から突っ込み、奇妙な音が出てしまった憎きこの口。


「ククッ……何やってんの?」

「陽亮が急に止まるから‼」


イテテ……ぶつけた鼻が痛い。


「入らねーの?」


そういえば、ここどこ?
陽亮が入ろうとしてる建物は真っ白な外観が建物自体にマッチして、日本のはずなのにそこだけ外国の洋館を思わせる。

と、薄っぺらな知識の私にもわかりやすいくらい洋を全面でアピールしてる豪華な建物。


この建物が何なのか、見た目だけじゃ想像出来ない。


「ほら行くぞ」


立ちほうけている私の手を引っ張り中へと誘う。

ここってやっぱりラブ……ホ?


「ムリムリ‼いきなりは無理だって!色々と順序ってものがあると思うよ‼」


手と頭を高速で振ったから少しだけクラーっとする。


「アーズちゃん‼何想像してるかわからないけど、まず飯食わない?」

「は?」

「だからここは飯食う場所」


我慢してる‼
笑うの我慢してるよぉ……
< 190 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop