キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
すっげ恥ずかしい~‼
一人でエロな想像して突っ走ってたら全然違ったなんて……


この固そうな床、掘ったら穴開くかなぁ。
指でグリグリ試してると、後ろから陽亮に引っ張られ腕の中にいた。


「イジケルのはあとあと‼行くぞ」


手を引かれ入った建物の中は見た目以上の豪華な造り。吹き抜けになっている為空間が広がり、天井の真ん中にはキラキラと輝く小さなガラスが垂れ下がるシャンデリア。

クリスマスを意識した飾り付けで、赤と緑が彩る店内はここだけ別世界に迷い込んだみたいにゆったりとした時間が流れる。


店内には一つの席を広く取り、テーブルは数席しかなく音をたてることなく食事をとっているセレブ感溢れる人達。


迎えた紳士なオジサマが片腕を胸に掲げ優雅な一礼をする。


「お待ちしておりました陽亮様」

「宇津木さん、様はいらねーっていつも言ってるじゃん」


後頭部をぽりぽり掻き照れる陽亮。
状況が飲み込めない私は、ダンディーなこのオジサマと陽亮の顔を行ったり来たり。


「そんなわけには参りません。オーナーの大事なご子息に」


へ?
オーナー?ご子息??

ってことは、ここは陽亮の親が経営する店!?
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