キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
本物天使と時々小悪魔たち
「明けましておめでとう」
「……」
「おめでとう!」
「…………」
「おーめーでー……」
キッとまだパジャマ姿のパパを睨むと鼻を膨らませ黙り込む。
何がおめでとうよ‼
全然全くこれっぽっちもおめでたくない!
クリスマスイヴの夜から外出を禁じられて、短い冬休みを家に閉じこもって過ごしてる可哀相な私。
私はそれからパパと一言も会話を交わさず無言の抗議をしている。
「ママお茶」
娘に相手をされず、湯呑みを差し出しお節を忙しく広げるママに求める。
「お茶くらい自分でいれられるでしょ」
ママも冷たくあしらう。
というのもイヴの夜、陽亮に超失礼な言葉を投げかけ、それをママに話したからママもパパに怒っている。
『今後一切うちの娘に近寄るな』
そう言い捨て、私を引きずるよう家に押し込め、嘘をつき出掛けたことを散々私に怒鳴り部屋に軟禁した。
男の子と出かけるのを黙ってたのは悪いけど、嘘はついていないと反論したけど無駄だった。
実際、陽亮は出かける前は友達だったから。