キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて



入学式も無事に終わり、担任に引率されてクラスに戻る。


退屈な担任の話も終わり、授業の予定のプリントや学校生活においての注意事項等が書かれた紙が配布された。



前に座っている子から用紙を回されて来た。振り向いた瞬間、チラリとその子の顔を見る。


結構綺麗な顔立ちな子で、きりっとした目元と薄い唇。サクラ程色は白くないけれど、十分白い方だと思う。


サクラを可愛いと例えるなら、彼女は美人って言葉がピッタリくる。

一瞬だった為、はっきりとは顔を見れなかったが、いかにも『出来る女』といった印象の女の子だ。実際には眼鏡をしていないんだけど、眼鏡をかけて縁を手で直す仕種が良く似合いそう。


この前まで、中学生だったとは思えない程の落ち着いた雰囲気をその子は持っていた。


うわ~‼大人っぺ~‼ホントに同い年?

私なんて、大人を通り越してオヤジ化を時々するから『大人っぺ~』なんて思っちゃうんだけどね。

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