キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
「だ、だがアズサは許さん‼あんなちゃらちゃらした男なんて以っての外だ」


テーブルに拳を叩くと、ガチャンとマグカップが揺れなみなみとあるココアが少し飛び出た。


「陽亮は見た目あんなんだけど、真面目で優しいよ‼見かけで判断するなってパパの口癖だったでしょ?なのに今更それを曲げるなんてサイテーだよ」


ゴーンと耳元で大きな鐘が鳴らされたが、如くショックにひれ伏す。

でも今日のパパは強気で立ち直りが早い。


「口答えするならこの家から出ていけ‼‼」


あっ、ヤバイ 。
キレそうかも……



「おじ様ヒドイー」


サクラがぽろぽろと涙を零し、それを拭うでもなく流れるままシトシトと濡らす。
これにはパパもびっくりして鯉のように口をパクパクさせている。



「陽亮君はアズサを大切に想ってくれてますぅ‼何よりも誰よりもアズサが大切なんですよ?今二人は始まったばかりで今育まなきゃいつするって言うんですか~」


所々、ヒクッとしゃっくりをして涙ながらにパパに訴えかけてる。言い終わると涙は加速しとどまる事を知らない。
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