キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
彼女──『田海ツバキ』の第一印象は、まだ中学生気分の抜けない私にとっては『大人な女性』だった。


後(のち)に、この事をツバキに伝えたら
『老け顔って事~?』と言って怒られたんだけど(笑)

本気モードではなかったから良かったけれど、ツバキを本気で怒らせたら恐いって事を知ってからは、触らぬ神になんとかってヤツですね……マジで。



まぁ、この時は本当にそう思える程に大人びた顔付きをしていた。

『高校一年生にしては』だけれども。


私の周りには私と同様に少しばかり精神年齢の低い子ばかりだったのもあり、内面から湧き出る落ち着きがいっそう大人っぽく見せていたのかもしれない。


ツバキは顔だけではなく、醸し出す雰囲気が少女ではなく女性にもうなっている気がした。


ツバキの名前は、先程クラス担任に一人一人に自己紹介をさせられた時に席の近いから名前は覚えた。

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