キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
静まり返るこの状況。サクラたちも固唾を飲み見守る。


「陽亮、あのね、もうパパに許してもらえたんだよ?」


少しだけ冷静さを取り戻した私が冷静に陽亮に告げると、下げていた頭を勢い良く元の高い位置に戻す。



「は?だってさっき田海からアズが親父さんに勘当されそうだってメールが……違うの?」


今日一日の出来事が走馬灯のように駆け巡り、一場面でストップをかける。


パパと対峙した時のツバキは確かにスマホをいじっていた。


「ツツツツ……ツバキーーー‼」


ブハッとツバキとカエデが吹き出す。

やっぱりカエデもグルだったか‼
サクラだけはまだ陽亮の言葉に感動して浸っている。


やられた‼‼

そうだった。二人がタダで協力してくれるなんてココアより甘かった。必ず何か仕出かすのは範囲内なはずだったのに。



でもこれがなかったらパパは本心で赦してはくれなかったかも。陽亮の言葉に心打たれて、心から私たちの付き合いを祝福してくれた。



本物の天使は一人だけ。
あとは悪戯好きの小悪魔だけど、時々天使。

今晩は本物天使と時々小悪魔たちに感謝して眠ろう。


ダーリンは夢の中でね。


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