キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
くるくる回るミラーボールが部屋の中を彩る。赤や青、緑や黄色。チカチカと目に映るけれど、私の目には何も映し出さない。
「歌わないの?」
「あー、うん」
「お菓子食べる?」
「あー、うん」
「私の歌聞いてる?」
「あー、うん……い゙で」
両側から頬を抓られ、伸び切った頬を押さえる。
「たかが初Hくらいで放心するな」
横に座るカエデがオレンジジュースをズズッとストローで吸い込み呆れ返っていた。
「まだしてないもん……」
弱々しい声に、私を通り越してツバキと目を合わせる。
二人は彼氏がいて、当たり前だけど経験済み。だからこそ初体験を目前にした私の気持ちをわかってくれると思って話したのに、『なんだそんなこと』と言ってとりあってくれなかった。
「でもアズサは嫌じゃないんでしょ?」
サクラの問いに無言で小さく頷く。
「じゃあいいじゃん‼……あっ、避妊はしなきゃダメだよ」
サクラにも、真顔でズレてる指摘をされる始末。
「歌わないの?」
「あー、うん」
「お菓子食べる?」
「あー、うん」
「私の歌聞いてる?」
「あー、うん……い゙で」
両側から頬を抓られ、伸び切った頬を押さえる。
「たかが初Hくらいで放心するな」
横に座るカエデがオレンジジュースをズズッとストローで吸い込み呆れ返っていた。
「まだしてないもん……」
弱々しい声に、私を通り越してツバキと目を合わせる。
二人は彼氏がいて、当たり前だけど経験済み。だからこそ初体験を目前にした私の気持ちをわかってくれると思って話したのに、『なんだそんなこと』と言ってとりあってくれなかった。
「でもアズサは嫌じゃないんでしょ?」
サクラの問いに無言で小さく頷く。
「じゃあいいじゃん‼……あっ、避妊はしなきゃダメだよ」
サクラにも、真顔でズレてる指摘をされる始末。