キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
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春休みに入った三日目の昼過ぎ。
今、私は三階建ての大きな家の前にいる。
「ここが陽亮君の家なの?」
「……そうみたいだね」
真っ白な壁に出窓を覗かせ、佇む姿は大豪邸。ローマ字で『KURYU』と書かれたプレートは確かに陽亮の家らしい。
「じゃあ明日の夕方までには連絡してね」
サクラたち三人は自転車に跨がり手を振り去って行く。
今日はサクラの家に泊まると言って陽亮とのお泊り計画を決行した。パパに怪しまれないようわざわざ迎えに来てくれてまで。
明日も帰りは送ってくれる約束になってる。
ここまで協力してくれた三人のためにも、嘘をついた罪悪感を押し殺し覚悟を決めた。
スーハースー……
銀の飾りに囲まれたチャイムを息を吐くと同時に押す。
防音設備がされているのか、鳴った音が聞こえなくて緊張しながら反応を待つ。
フワッと爽やかな風が吹き、新緑の葉が舞うのに目を捕われた時、小さくドアが開いた。