キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
目を覚ますとオレンジ色の光はなくて、真っ暗な闇に包まれていた。
でも不安はない。
横に確かに感じる息音は私の大好きな人のもの。目が暗闇に慣れてくるとうっすらと愛しい人の眠る顔が見えてきた。
もっと近くに感じたくて陽亮にしがみつく。
「……ん。アズどうした?」
「ごめん、起こしちゃった?」
返事の代わりに髪にキスされて急に恥ずかしくなってきた。
布団の中に顔まですっぽり入ると引っぺがされて、明るいところで全てを見られたのに丸くなって隠してみる。
「無駄だって」
そう言い、両腕を押さえられ隠しきれなくなった身体に唇を這わされる。
もう受け入れた身体は敏感に陽亮を感じ、抵抗する思考を麻痺させる。
朝がくるまで何度も深く求め合って、朝日の中ようやく解放された頃には身も心も陽亮にとろけてた。
「アズ、大好きだよ」
耳元で囁く声は低く、大嫌いだった陽亮の全てが今は愛おしい。
陽亮が好き。
もう迷わないし変わらない。
今日という日が来たことはサクラたちのおかげだ。
サクラたちが迷ったら私も導こう。私にしてくれたように。