キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
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ピピピ……と、シンプルな着信音が鳴り響き目を覚ます。
横で眠る陽亮もモゾッと動きをみせた。
「んあ……俺のだ。ベッドの下にあるから取って」
ワックスで磨かれたぴかぴかのフローリングを見ると、赤から青、緑と色を変える光を放つ陽亮のスマホを手に取る。
それを陽亮に手渡すと、目を擦ってスマホのディスプレイを確認して着信ボタンを押した。
「なに?……ん、わかった」
それだけ言うと、マクラの横にスマホを投げ出す。
「オフクロが飯食べに降りて来いって」
飯と聞いて急にお腹がすいてきた。
私も自分のスマホをバッグから取り出し確認すると、午後の1時を回っている。
思えば昨日のお昼からまともに食事を採っていない。
夕べは…………思い出してボッと顔が紅くなる。私の上に置かれたこの腕に抱かれたんだって改めて実感してしまうと、恥ずかしくて失神しそう。
「一人でなに考えてんの?」
ニヤニヤした顔で見る陽亮を、素早く頭の下から抜いたマクラで叩きそのまま埋める。
「バカッ」
マクラで陽亮の視線を隠し、脱ぎ散らかした洋服を手早く身につけた。