キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて

―――――
―――


「送ってやれなくてわりーな」

「大丈夫‼うちらが無事お届けするから」


帰る時間が来て、サクラにメールを送ると途中で待ち合わせしようかと提案したけど、三人揃って迎えに行くと断られた。


「荷物扱いかい!」

「まー、似たようなもん?」


はー。カエデには敵わない。


「んじゃ気をつけて」


おでこに軽くキスが降り胸が締め付けられる。一晩中一緒にいたのに別れがこんなにも切ない。



「うちらの存在忘れないよーに」


コホンと咳ばらいしてカエデとツバキは白々しい目で見つめ、サクラは横を向き見ない振り。


「あ゙……」


すっかり忘れてた視線に気付くと血が逆流して恥ずかしくなる。じゃあねと赤い顔で手を振ると陽亮は意地悪な瞳を覗かせた。

‥‥‥わざとだな?



夕暮れの町並みに三つの長い影と一つの短い影を落とし自転車を走らせる。

散々茶化されると覚悟してたのに何も聞かれないのが逆に怖い。


「課題終わった?」

「今度いつ遊ぶ?」


飛び交う話題はたわいもなくて拍子抜けする。
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