キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
指差してお腹抱えて笑う三人に一人放心する私。


「何これ?」

「何って……開通祝い?」


開通って私はトンネルか‼


「いやー、作るの大変だったんだから」


褒めて欲しいのかカエデは誇らしげに笑う。


「そうだよー。徹夜で作ったんだから」


垂れ下がった紙をもう一度巻いてきちんと収めながらサクラも誇らしげ。


「徹夜!?いつ?」

「昨日」

「昨日って……みんなで泊まったの?ズルイ‼」


三人に詰め寄るとニタニタしながら逆に詰め寄られた。


「アズサはいいじゃん‼陽亮君とあつーい夜を過ごしたんでしょ?」


ツバキが私を押し倒しそうな勢いで近付く。目を逸らし真っ赤になる私を面白がってるのは目にみえてる。


「で?詳しく聞こうか」


腕組みをして偉そうに踏ん反り返るカエデの一言で始まった尋問会。

逃げる手立ては私にはない。
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