キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
同じ『想い』――“またね”
私たちは二年、三年と揃って同じクラスになることはなかった。
陽亮とも……。
新しい環境の中、新しい友達もできた。
それなりに騒がしく、それなりに楽しい。
でも四人一緒の時が1番落ち着いて、1番楽しくて1番自分らしくいられた。
「ほんっと、おめーら仲いいよな」
「まーね」
今では家まで送り迎えしてくれる陽亮が漕ぐ自転車の指定席。回す腕も様になってる。
「俺より会ってねえ?」
「まーね」
「ひっで‼」
卒業式はもう明日。
陽亮の明るいオレンジブラウンの髪は少しだけ伸びて春風に靡く。
「卒業したらなかなか会えなくなっちゃうからさ……」
近くの公園で少し時間を共にして帰るのが日課。ブランコを漕ぎ肩を落とす私の手を握ってくれる。
付き合って二年経つのにドキドキするのは変わらない。優しく目を細める陽亮の顔には安心する。
「あいつらの進路って?」