キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて

「おっ‼ツバキ。もう友達出来たん?」


私とツバキが話していると、隣に座っている子が話し掛けてきた。


ツバキの事を呼び捨てにしているくらいだから、この二人は同じ中学出身なんだろう。

たしかこの子の名前は『近藤カエデ』


自己紹介の時に、みんな緊張しているはずなのに、この子だけは全く緊張を感じさせず。



「近藤カエデ15才‼あっ、みんな同い年だっけ。まっ、細かい事は気にせず一年間よろしくでっす」

って張り切って自分をアピールしていたし、初っ端から笑いを取るという男子でもなかなか出来ない事をやってのけたものだから、私の頭にはしっかりと名前がインプットされた。



「あっ‼ごめん。いきなり割り込んじゃって」


カエデは私に向かって両手を合わせ、謝ってきた。


私が『全然いいよ、気にしないで』と言おうとしたらツバキに先を越されてしまった。



「ホントだよ~‼これだからお調子者は困るな~」

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