キラキラと光り輝く、優しい笑顔に包まれて
約束……

忘れてる……


ポックポック……チーン‼


「二年前、の?」

「思い出すのおっそ‼」


忘れていたわけじゃない。
ただあれからなかなか果たすことが出来なかった約束が、いつの間にか心の隅に追いやられてただけ。

でもみんなは違ったんだ。
覚えててくれたんだね。


「……ぁりがと」


聞こえるか聞こえないかの小さな感謝。
ばしばしっと背中を二人に叩かれ咳込む。

聞こえてたみたいだ。


デカウサギの耳の間から顔を覗かせるサクラも目尻を垂れ下げてる。機嫌は直ったみたい。


「早速裸の付き合いから始めるか‼」


カエデがその場にすくっと立ち、私たちをいたずらっぽい瞳で見下げる。


え?
ええ?

そんなの一言も聞いてなーい‼‼
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